『帆』他誌拝見

 200号記念号から

「ににん」春号
個性の卓抜した俳人として切磋琢磨し、より個性ある作品を残すべく努力している。

ににん集 洋
太平洋大西洋や日向ぼこ  岩淵喜代子
白梅や遺品を収む洋箪笥  上田禎子
茫洋ともの食うえゐる花筵 尾崎じゅん木
風光る一球にして五大洋  草深昌子
洋蘭の鉢押しのけて初談義 佐々木靖子
惜春や洋書売場に下駄の音 清水哲男
青き目の海洋学者目刺食ふ 須賀薊
菜の花を辿つてゆけば太平洋 武井伸子

「洋」は、大きな海につける用語であり、世界を二つに分けて西洋、東洋と表し、ことに洋は外国のことを指す。洋のつくさまざまな言葉を見ていると、明治の文明開化の様子がわかり和と洋とうまく組み合わされ、その多くは現在に至る。移り変わりのはげしい現代、カタカナ語があふれ一般の人々はついてゆくのに苦労する。(筆者 井原愛子) ににん

 

 

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