『里』五月号

到着したばかりの「里」を読んでいたら、「吾亦庵記録」にーー俳人協会の姿勢が理解できないといふことについてーーと題して島田牙城氏の意見の書いてあるページに出会った。極めて簡単に言ってしまえば俳人協会の入会資格が結社の主宰推薦しかないと言うこと。だから「里」にも来ないということ。

このことを俳人は案外知らないのではないかと思う。だから、「ににん」には推薦枠が来ないのだと言うと、一様に意外だという表情をしていとも簡単に「言ってあげるよ」と一度ならず協会に口添えをして下さった方がいる。

そのたびに、棚山氏から「同人誌」って年鑑に書いてあるので推薦枠はあげられない」という丁寧なお電話を頂く。実は今年もまた頂いたのである。なんだか、私が働きかけていたみたいだが、私はもうとっくに諦めているのである。しかし、昨年陳情して下さった方がどうなっているのか結果を問い合わせたのだろう。それで、今年は協会推薦を促してくださった方に「どうぞご放念ください」という文書まで送った。

俳人協会入会資格の人選っていうものがほんとうに正しくできるのか言えば、主宰の質を掌握出来ないかぎり不可能である。だから、きわめて曖昧な基準なのである。入会資格を、これ以上曖昧にしないために、ということで現在の入会要項があるのだろうか。本来、俳人協会の設立目的は俳人の保険加入を確保するためだったと聞いている。

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