お花見

実は昨日財布の中身が八千円ほどしかないのに美容院に入ってしまって辛うじて支払ってきた。それなのに、昨日の心細い財布に補充するのも忘れて買い物に出てのは、笛の音に誘われたからだ。

でもそんなに買い物はないのだから、いいかーと思って、とりあえず、最初の目的である黒目側の散歩コースを目指した。桜は丁度満開になった。川岸の花見客の賑わいを眺め、土手の花見の輪をすり抜けて駅まで歩きながら、仙台に住む孫たちに桜の写真をメールで送った。ついでに、たった一本見つけた土筆の写真も。

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駅近く、思わぬところにブックオフを発見。そこで米原万里の「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」、図書館で借りたのと同じ版だ。ついでに「魔女の1ダース」。吉村昭の「冷い夏熱い夏」、これは半月くらい前に読んで、もう一編読んでみようと思った。それにバッジ・ウイルソンの「こんにちはアン」上下。Mギレンの「赤毛のアンの世界」を買った。なんとなくルナールの「にんじん」とともに気にしている本なのだ。ここで1620円とられてしまった。内心「アレー全部105円ではなかったんだ」と思ったが仕方がない。

それから、帰り道で本来の目的の買い物。さっき千円札と小銭で支払ったから、まだ千円札がある。メモしたものだけ、それも小さい袋、小さい壜を選んだ。間に合いそうなので強力粉も買う。今夜パンを焼くつもりで。ヤレヤレ。

あれはいつだったか。駅まできたらお財布が無い。家に帰ったら遅刻するので、なんとか電車に乗りたいと思った。帰りには知人から借りて支払えるからである。駅員に話すと降りる駅で話してください、と通してくれ、降車駅ではノートに住所と名前を書きこめばよかった。そのとき、私みたいに財布を持たないで電車に乗る人がたくさんいるんだ、と妙に安心してしまったことがある。

コメント / トラックバック5件

  1. acacia より:

    わー、私も経験ありますが、
    電車に載るときの件は流石です、
    バスではありますよ運転手さんが親切で後から乗ったときで良いとか。
    私は先日105円で世界地図と画集を買いました。
    以前はそんなに安く買えませんでしたから吃驚!
    そうして「ローマから日本が見える」文庫本を買い、ローマの市街地を眺めて
    七つの丘が今でもあるのに驚きました、
    いつか行ってみたいローマ。
    「ににん」二、三日前に届きました
    有難うございます。

  2. acaciaさん、人間って切羽つまると思わぬ突破口を見つけるものなんですね。自分で吃驚してしまいました。 ご購読いつも有難うございます。

  3. じあん より:

    8000円で、美容院行って、その後そんなにたくさん買い物が出来るなんてー!!
    と、まずもってびっくり!!でした。
    じあんの散髪代は、めちゃ安いと思っていたけど、その上を行く喜代子さんに脱帽。
    さすがですー。
    そこかよって??

  4. 案外こんなときには、数に入れていない小銭が底力を発揮するんでね。どうかすると何千円も入っているときがあるので。ちなみに、我家の近くの先日のカットは6400円でした。

  5. Yukuko より:

    もう吉野山にいらっしゃるのですね!

    なんですか、1万円札が入っていないお財布に親しみを覚えています。
    今日の私の財布もそうですね。
    春の風邪をのんびり持ち続けて、財布の中身も補充していません…
    もう1日このままで居ようと思いました。

    「ににん」をゆっくりと読めそうですし。

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