今年の紫陽花

20170619_122600今年は青ばかり、それも極めて濃い藍色。
私の身丈くらいの高さに咲いているので、剪ってきて部屋で楽しむことにした。
このところ、筑摩書房の『高校生のための批評入門』を読んでいる。以前は単行本だったが文庫本になったものを手にした。エッセイだったり小説だったり対話だったり、著者も必ずしも文学者ではないが面白い。後書きを読むとこの本が生まれたエピソードが書いてあって、それが殊に面白いドラマになっていた。

編集したのは、詩人梅田卓夫・プルーストの研究者服部左右一・『海賊の唄がきこえる』の著書を持つ松川由博・文芸評論家清水良典の四人である。こう書くと偉い編集人たちによって編まれたものと思われがちだが、この『高校生のために批評入門』は四半世紀前に発刊されたもの。しかも、その編者たちは、愛知県小牧工業高校に勤務する同僚としての四人だった。筑摩書房の熊沢敏之氏はこの四人がその地域に集まっていたのは奇跡だった、と書いている。

これには、同じ編者の『高校生のための文章読本』『高校生のための小説案内』があって三部作となっているらしい。

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