サーファーの忘れ物めく浜焚火   能村研三

焚火は人が伴ってはじめて完結するのかもしれない。浜辺に焚火の炎が揺らめいているのに人の気配がない。炎の揺らめきが、人気の無さをより強く感じさせてしまうのだ。

(忘れ物めく)という措辞によって、焚火に個性が与えられた。そうして、視線がきりもなく沖へ誘われる。   自註現代俳句シリーズ・11期63『能村研三集』 昭和58年作

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