坂口昌弘『文人たちの俳句』 2014年  本阿弥書店

小説家、画家、詩人、歌舞伎役者、思想家など、専門俳人ではない人たちの、言うならば余技の俳句を紹介鑑賞している。
余技と言いながら、取り上げられた吉屋信子や江國滋のように、知名度を持った句集を出している作家も多数いる。また、夏目漱石や久保田万太郎のように既に歳時記などで馴染みになっている作家が収録されている。
それらの俳句はそこいら辺で俳句に関わっている専門俳人よりも完成された作品群で、取り上げられている安東次男の俳句などは、その冴えたるものである。著者は、それら文人たちのの俳句を読む視点というものを照射している。

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