近々と寄りて確かむ冬桜   加藤照枝

12月ごろに、それほど目立った気配もなく咲き始めるのが冬桜である。花も春のそれのようなにぎやかさもなく小振りなので、桜のようだが、と近づいてから咲いていることを納得するのである。
一句はまさにその一樹に近付いて桜の花を確認した瞬間を詠んだもの。小さく、淡い花びらが空に翳した枝々に淡々とあるのが見えてくる。
句集『糸ぐるま』  2014年  東京四季出版

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