加藤耕子句集『夏至冬至』 2013年4月 角川書店

桃を売る煉瓦民家の屋根に石
遺跡より遺跡をつなぐ林檎畑
渭水いまも霧の中より霧の声
水平線見定めてゐる花の山
振り返ること獣にも翁の忌

旅と言っても世界的な旅をしている作家の句集である。旅に流されないで骨格を感じる作品群である。幾たびか行ったことのある中国を思い出した。

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