こんなに猛暑続きの夏があっただろうか。
そんな毎日でも、とりあえずは滞りもなく予定はこなして、日々は過ぎていった。会で出会った句友に「それでも、立秋になると、不思議に違う風が吹くんですよね」というと、「そうそう」と大きく頷いた。
案の定、立秋を過ぎると日に日に風の気配が変わっていった。ときには窓を開け放って朝食の卓につくことができるようになった。そのなかでも今日が一番涼しい風の吹く朝となった。この季節の推移を感じるときほど嬉しいことはない。今朝はことに、必ずやってきてくれる親友のような懐かしさを実感している。