2013年5月17日 のアーカイブ

ゴールデンウイークが終らない

2013年5月17日 金曜日

旅行はたいがい平日に行くので、宿など探すのに難儀をするなどと言う経験はほとんどない。ところが今年はなんだか違うような気がする。ゴールデンウイークも過ぎた先週の旅の箱根も、支配人が言うには宿はどこも一杯だということだった。そうしてこの15・16日の越後湯沢の宿も、捜し役の義兄がやっとみつけた宿だという。混むのがスキーシーズンならわかるのだが。

でも高半っていうのは「雪国」の川端康成で有名なところだし、わたしは一度覗いてみたい宿だった。しかし、義姉は「そこしかなかったの」と不満そうだった。そういえば何回も越後湯沢には兄弟で泊っているが、初めて利用する宿である。宿には川端康成が「雪国」を執筆した部屋が残されていた。その小説が発表されたは私が生れたころ。その頃は宿もそんなに沢山はなかったのだろう。「高半」は湯沢には二軒ぐらいしかないかけ流しの温泉のひとつである。

「雪国」を執筆した六畳間はかなり古びた畳の間。その保存された部屋の手前のホールが大きな書庫のようだったが、川端康成に関係もない本がたくさんあり過ぎた。以前山形で偶然宿泊した宿の女将が、藤沢周平に所縁があったとかで、周平の色紙や手紙の類、それに周平の初版本を揃えていた。予備知識もなく出会った宿だが懐かしかった。

毎年訪れるたびに越後に来るなら五月だと思う。この頃になれば季節が安定して凍った道も無くなる。山々の頂上には雪が残り、蕗やこごめが摘み放題の野が広がっている。関東よりも一カ月遅れの越後は春と初夏が重なってやってくるのだ。

今年は四月の終りの信州に始まって毎週地方に出かけることになってしまったが、もう一つ「遷宮の出雲大社と石鼎を訪ねる旅」が月末に残っている。ここなども、三ヶ月くらい前から動き出したにも関わらず、宿もあっという間に埋まってしまい、一ヶ月前くらいには全く予約不可能になった。私はいつも出雲に行く時には、現地に着いてから宿を予約していたのだが、やっぱり遷宮が関係しているのだろうか。今回は大所帯になるので、そんなアバウトな旅は出来ない。最後の打ち合わせをしなければ。

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