世界俳句協会 2

俳句ということばは世界中で「ハイク」と発音されている。「スモウ」「茶道」などとともに日本から発信された文化である。「スモウ」「茶道」はその形が分かりやすくて、とりあえずそのまま形式として伝えられる。

しかし、俳句を伝えるのは難しいだろうと思う。日本の風土の中から育った文芸なのだから。外国の人は、そのどこを捉えて俳句と認識しているのかといえば、17音だけのように思える。気候も文化も違う国で理解されるのは、そういうことになるのは、仕方がない。

以前、中国やヨーロッパを訪れてその国の俳人との交流会に参加した。中国などは漢俳(カンパイ)と呼んで漢字が17個並ぶ。翻訳すれば中国が一番長い文章になるのだろう。

ドイツで交流会を開いたとき、ドイツ人がそれをなぜ俳句とよぶのかを訊ねてみた。
そうしたら作品を音読しながら、その音を指を折り曲げながら数えていた。やはり17音ということが俳句の一番の認識なのだ。

だが、基本的にはいくら外国語で俳句を詠んでも、翻訳した場合に日本語の定型にはおさまらない。三行詩である。その短さそのものが魅力なのだ。

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