雑誌編集者集合

20日の「俳句界」の座談会は対馬康子・山崎十生・横澤放川各氏と私。偶然にも四人とも雑誌の編集の中心になっているひとたちなので、二次会はそれで盛り上がった。私はいつでもぼんやり生きてきているらしくて、この方たちの存在を認識したのもごくごく数年のことなのである。

そんなお付き合いなのに、2009年の『俳句研究年鑑』の今年の句集ベスト五に対馬さんは「嘘のやう影のやう」を選んでくれていた。四人の中で大規模な「天為」は、主婦のパート代くらいは出ます、というのだから健全財政なのである。

「万緑」の編集を長い間関っていたという横澤さんのことは、「件の会」ではお顔は遠く拝見したことはあるが、全く知らなかった。「万緑」は活版印刷で、それを落としてまで草田男の「万緑」を続ける必要はない、という。横澤さんも全くのボランテア編集長として20年近く関わっているようだ。

山崎さんのところは、全くのアナログ編集で、すべてを印刷所に入れるという。横澤さんが、会員に出来る人が居るんじゃないの、と発言したが、そういう方向に意識を寄せない人にはそうしたことも見えないし、必要を感じないのである。

みなさん、雑誌の経営には苦慮しているらしい。「やっぱし寄付はありがたい」という言葉には実感がある。「ににん」は寄付募集はしたことがない。そのために寄付はあっても発表はしない。会計係りと私の間での処理で、ただ寄付の金額だけ発表する。

しかし、その寄付があってはじめて雑誌の経費がマイナスを免れているのも実情で、余分な企画は出来ない。今回、ににんで「座談会」を企画したが、それは、一般購読者の会費を、何年も別途会計で蓄積してきているからである。

コメント / トラックバック2件

  1. 小兵衛 より:

    今時 活版というのは素晴らしいです

    なんといっても
    紙に刻み込まれる文字は読みやすいですね
    年とともに実感します

    活版の明朝が細くてもいいのはそのせいでしょう

    平版の明朝は やや太いほうが読みやすいです

  2. 小兵衛さん

    紙を手で触ったときのざらっとした感触もたまらないですね。

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