作者自身の帯文に「ーー西洋繪畫の果報盡きるとこころでもある江戸文化史補遺編としての第三句集ーー」とあるとおり、詩人の俳句の中では硬質な物語表現に頷かせてくれる作品がたくさんある。
春愁や釦の穴へ指落つる
美女ふたり蛙をわらふ月の徑
かほを手がみつけてさはる夏の月
天壇に妻桃を買ふ爾後邂ふことなし
くび吊つて妹に見せたし鰯雲
作者自身の帯文に「ーー西洋繪畫の果報盡きるとこころでもある江戸文化史補遺編としての第三句集ーー」とあるとおり、詩人の俳句の中では硬質な物語表現に頷かせてくれる作品がたくさんある。
春愁や釦の穴へ指落つる
美女ふたり蛙をわらふ月の徑
かほを手がみつけてさはる夏の月
天壇に妻桃を買ふ爾後邂ふことなし
くび吊つて妹に見せたし鰯雲
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