山上樹実雄第六句集『晩翠』 ・角川書店  2008/7刊

火はときに秋刀魚の上へ乗つかりし
白地着てたれに逢ふともなく帰る
傘(からかさ)のねばり開きや谷崎忌
かたつむり空と遊びて糞をして
氷枕の水に鳴かれて夜の長き
思はざるところ温め冬日かな

実力俳人の破綻のない作品群である。

コメントをどうぞ

トップページ

ににんブログメニュー

アーカイブ

メタ情報

HTML convert time: 0.110 sec. Powered by WordPress ME