涼しい!

17日から仙台に出かけた。曇っていたので昨日よりは過ごしやすい。仙台の駅を降りても、列車の冷房の続きのような気温だった。前日の暑さを思い出すと、自然に嬉しくなるような爽やかな空気だった。ほんとうに久し振りの気持ちよさ。どうしても仙台に出かけなければならないというわけではなかったが、その辺りしか、孫二人が家に居ないというのだ。なにしろ、家族四人が揃うなんてことは、このごろめったにないのである。今回は来年の成人式の用意をしてあげるのも目的の一つ。だから、駅まで迎えに来てもらった車で、呉服屋さんへ直行である。買うか、レンタルか、娘の振袖を利用するか迷うところだったので、何十年も前の振袖一式を呉服屋さんに持ち込んで、広げてみた。「あー結構新しいじゃないの」と内心思った。新しいと思ったのは、その柄にもあった。着物ってほんとうに流行がないものなのだ。孫も気に入っていた。帯もどうなのかとおもったが、それも、いいんじゃない、と店の人の意見でもある。「お母さんの着た着物を着てもらえるなんて嬉しいですよね」と、店の人もなかなか感じがいい。

裄はぴったり、欲を言えば御端折りがもう少し欲しい、というところだった。身長が若干、ママより高いのだ。それは目を瞑ることにした。孫は御端折りが何を指すのか分からないらしく、会話を理解していない風だった。

付属物を新しくすることにした。店の人が二人掛かりで着せてくれながら、重ね襟の色あわせをする。以前は一枚のようだったが、最近は二枚重ねる。それから帯止め、帯揚げ、と大人が四人と店の人が三人で、意見交換しながら大騒ぎ。半襟、バックと草履、そしてショール。下着とつぎつぎ殖えていく。たいしたことはないと思ったが、そんな小物も数がふえると、うん十万になることがわかった。やれやれ。

なんだかんだと二時間くらい掛ったのだろうか。すっかり正装の姿が整って、写真もとっておわりと思ったときに、着付け係りの女性が、「帯揚げの色に迷っていましたよね。」と着物を着てた本人の気持ちを読み取っていて、また、何本かの帯揚げを、また出してきて、着物に合わしていた。さすが、プロだなーと感心した。周りの大人がわいわい言いながら選んだだけでは終わらせないのだった。

コメント / トラックバック2件

  1. じあん より:

    TITLE: 成人式
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    まだ小さくていらっしゃるのだとばっかり思ってましたー!!
    びっくりー。

    おめでとうございます。
    親のものが着られるというのは、有難いことですよねえ。着物はえらいと思う。

  2. 岩淵喜代子 より:

    TITLE:
    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ほんとに、そこに山のようにあった着物の中においても、時代遅れなんていう雰囲気は全くなしでした。

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