春らしい

このごろは、ガラス越しに眺める風景よりも、外で実際に体感する気温のほうがあたたかい。ガラス越しの風景だと、枯葉が風に揺れていて、なんだか寒そうなのである。それで、ついつい真冬の重ね着で出歩く羽目になる。綿入れのコートを引っ掛けて出たので、歩いていると汗ばんできた。

「ににん」30号の編集真っ最中。でも、途中で家を抜け出さないと、体が椅子の形に固まってしまいそうだから、散歩を兼ねて図書館まで歩いてくる。まだそのあたりの欅並木は枯木のまま。視覚の中ではまだまだ冬である。「ににん」は殆どの人がデーターで送ってくれる。文章の人もページもしっかりレイアウトしてくれるので、そのまま印刷所に送れる原稿が多い。私は、ページの割り振りと、遅れている人への催促が主な仕事。

「もー、三ヶ月に一度なんだから、早めに送ってー」と叫びたいところを、ニコニコしているのはストレスである。二十五日が締め切りなのだが、まだ届かない原稿がある。明日が最終期限。原稿がこないときの用意もしておく。明日、句会のあと、残れる人で初校がある。それからがまた一仕事。

データー修正をしなければならない。済ませたら、プリントアウトをしたものに、旧字やら作字の指示を書き込み、印刷やさんが見過ごさないようにポストエイトを貼っておく。それから、真夜中でもパソコンの中のデーターを印刷所に送ってしまう。いつ、このパソコンが壊れるやもしれないと思うと冷や冷やものである。とりあえず、それで、ほっとするけれど、大概は明け方になる。明日は、田中庸介さんの原稿が届くことになっているが、こちらで組んだものをフアックスで流して、校正をしてもらうというおまけがある。パソコンが好きでなかったら、やれないかもしれない。

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