俳人協会埼玉支部大会

2010年の埼玉支部の俳句大会.会場は武蔵嵐山にある「国立女性会館」である。この建物は鎌倉武士の史跡畑山重忠館跡の地続きで、新緑に囲まれた広大な土地に研修棟、ホール、宿泊棟などが点在している。他に茶室などもあるので、研修会には是非おすすめしたい。国立などというと、野暮ったいビジネスホテル以下におもいがちだが、そんなことはない。今の季節はどの部屋からも新緑が見えて、山中にいるような感じである。

大会の準備は、それぞれのお仕事柄を生かしたハイテク機能で準備されてきて、一メートル以上あるボードに貼る採点表が拡大コピーしたものであることにもびっくり。一応わたしは今年度の実行委員長だったのだが、見物人の一人のような感覚であれよあれよという間に会は進んで、予定通りの時間に終わった。

大会会場で落合水尾さんが薄羽白蝶を見てきた話をなさった。カメラマンがたくさん集まっていて、二日間しか見られないと言っていたという。懇親会の席で、二日間しか見られないのは何故かという話題になった。

① 他に移動する
② 羽化したばかりの姿とは違ってくる。
③ 生殖機能を果たせば死んでしまう。  などなど。

しかし、帰ってきてから調べてみると、どうも二日で死んでしまうというほど短命ではない。②があるいは理由になるかもしれないと思ったがそれも違う。ウスバシロチョウは蝶の中でも氷河期から生息していることで有名らしい。そんな珍しい蝶なら是非見たかったが、係として場を離れるわけにはいかなかった。高山の低温地域に住んでいて、「生きた化石」と呼ばれている珍しい蝶だったのだ。

 名前の通り翅が白く、翅の向こう側が透けて見えるほど薄い優雅な雰囲気を持つ蝶で、「春の女神」をギフチョウと呼び、薄羽白蝶は「春の妖精」と呼ばれているという。もともと、畑山重忠の館跡にはオオムラサキの森がある。蝶の生息に適した環境があるのだろう。来年はゆっくり見に行きたい。

国立女性会館は仕分けによってかなり減額されるらしい。しかし、国に一つしかない施設である。この施設の縮小は縮小にとどまらない。この広大な土地の中の配置があるからすばらしいのであって、これが縮小されてしまったら、街の中の福祉センターなどと変わらない景観になりそうだ。会館は今年の十一月頃から改装をすることになっているが、きっと縮小のための工事なのだろう。

仕分け事業の会議が一時間のうちに三箇所も行われるのは乱暴だと、会館の館長がコメントしているが、同感である。縮小にお金をかけるよりも、建物を生かすべきである。

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