『寒雷』主宰の第三句集
象の背に花びら落ちてまた飛びぬ
梅雨深く空に浮くごと巨船来る
灯に入りて大きくなりぬ春の雪
まぶしくて白鳥のほか何も見ず
蕾見に毎日同じ薔薇の前
草引きぬ草が力を持つ前に
先頭が曲れば曲る春の鯔
何か当り雪かと思ふに間のありぬ
加藤楸邨の詠法を随所に感じる誠実な一集である。
『寒雷』主宰の第三句集
象の背に花びら落ちてまた飛びぬ
梅雨深く空に浮くごと巨船来る
灯に入りて大きくなりぬ春の雪
まぶしくて白鳥のほか何も見ず
蕾見に毎日同じ薔薇の前
草引きぬ草が力を持つ前に
先頭が曲れば曲る春の鯔
何か当り雪かと思ふに間のありぬ
加藤楸邨の詠法を随所に感じる誠実な一集である。
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「先頭が曲れば曲る春の鯔」
この句がいいと思いました。と言うのはこの前父が注文した海鮮丼で、3種類選べるのですが、間違って「鰡」がやって来たのです。間違いはともかく「鰡」は秋の季語なので俳句的には有りだろうなと思った次第です。