「ににん」37号掲載句

家の灯がも一つ増えて冬篭り               acacia
菊白く嘘赤くつく愛妻家                   新木孝介
どの家も静まる中を星飛べり                新木孝介
一家言団栗回るアルミ皿                  潅木
木の実落ちる音して家庭裁判所              倉本 勉
いわし雲さら地となりし生家かな              こさぶ
家柄もちからもあらじ冬の蠅                 匙太
四代目江戸家猫八良夜かな                匙太
春旅や江戸の家並み奈良井宿              西方来人
長年の猫も家族や日向ぼこ                 西方来人
虫の音や家出のやうな旅支度               たかはし水生
御飯あり家ある平和冬灯し                 たかはし水生
帰りたい家思う母秋になり                 内藤紅葉
晩秋の家鴨と話などをして                橋本幹夫
家中の灯りを消して冬紅葉                橋本幹夫
秋光や古き町屋の犬やらい                 ひろ子
凍雲の家柊に触りおり                  畦前一条
故郷も我が家の後も枯れ草木              万香
蚯蚓鳴く我いなければ無人の家             三千夫
ある家を探しあぐねし敗戦忌               三千夫
        (以上はホームページで鑑賞してあるもの)
菊薫る主婦の座ありし家家や              acacia
清し静かに走る革命家                   新木孝介
整然と家並ぶ丘冬の薔薇                 新木孝介
O型は家族で独り文化の日                   潅木
幽しや定家葛の香を覚ゆ                    潅木
家芋愛する人と生きてゐる                   潅木
ポインセチア家族写真の横に置く              倉本 勉
人住まぬ家に寒柝打たれけり                倉本 勉
家がいいリンゴのほっぺが上を向く             紅葉
蛍族家の紅葉と二人きり                    紅葉
樟脳のぷんと旧家の毛布かな                 こさぶ
家筋を聞かれ戸惑う秋の暮                   西方来人
残業の最終バスの家路かな                  西方来人
孫ら来て家中外の木の実かな                 西方来人
我が家にも関取居りぬ九月場所                橋本幹夫
家中の闇たしかめて冬紅葉                    橋本幹夫
七夕の夜の家々の願ひかな                   橋本幹夫
怪しげな家系図広げ鵙高音                  林 阿愚林
きしむ家戸(かと)引きて朱柿の空に映え          畦前一条
かじむ手の大息ついて家夕げ                 畦前一条
霜の家さらに靴下履き添えり                  畦前一条
虫しぐれ静かさにある空家かな                   万香
十六夜吾が家に遠き道あかり                    万香
災わいに家を無くした冬の空                     万香
少年は待つ家裁の庭の鶏頭花                   三千夫
家溶けて人溶けて山笑うなり                     三千夫    
「家なき子」読みつつ寝入る炬燵の子               三千夫

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  1. 人生聚散无常,起落不定。很多时候付出了不一定意味着有所回报,但不付出就应没有回报。那个让你付出一切的人不经意间离开你了。你可以伤心欲绝。哭过痛过之后你或许明白了这个世界没有绝对的不公平,只有相对的不公平。

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